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 真言宗高野派 
 千手観世音菩薩 
 771-15 徳島県板野郡土成町西原 
 0886-95-2065 
 徳島線鴨島から8km 

縁起

 弘法大師が弘仁年間(816‐ 823)この地を訪れて、このお寺か らやや奥に当る閼伽が谷で修行さ れていると、紀州の熊野権現が現 われ、1寸8分(約5cm)の金の観世 音菩薩像を大師に授けて去りまし た。  そこで大師は自から霊木に等身 大の千手観音像を刻み、その胸の 中に仏舎利120粒とともに金像の本 尊を納めて堂宇を建立し安置さ れ、第8番の札所と定められまし た。昭和2年の火災によって本尊、 本堂ともに惜しくも焼し、昭和46 年再建されました。

風景

 パス停、熊谷寺前を山手にまが ると、桜並木の参道の正面に、二 層の堂々たる山門が見えます。  この門は高さ13.2mあリ、貞享4 年(1687)長意上人によって建てら れたものといわれ、昭和46年、県 の文化財に指定されました。  山門をくぐると左手に庫裏が建 ち、左手熊谷池の中の島には弁天 様がおまつりしてあります。さら に進むと左手に美しい姿の多宝塔 がそびえ、塔の前には十六羅漢を まつる羅漢堂があります。  中門には持国天と多聞天がまつ られ、中門をくぐり、さらに奥に 進むと本堂があります。現在の本 堂は昭和46年の再建で、本尊は本 堂後方の土蔵の中に安置され、本 堂から拝むようになっています。 本堂から左手の石段を上ったとこ ろに大師堂があります。書院の庭 には竜が臥したように枝の低い美 事な"臥竜の松"があります。