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 真言宗高野派 
 弥勒菩薩 
 779-31徳島県徳島市国府町延命 
 0886-42-0471 
 徳島線府中駅の南へ3km 

縁起

 弘仁6年(815)弘法大師が この地で修行されていると弥勒菩 薩のお姿が心の中に浮がびまし た。大師はそこで80cm程の弥勒菩 薩像を霊木に刻み、9間4面の堂宇 を建ててご本尊として安置し、寺 名を盛寿山・常楽寺と号して第14 番の霊場に定められました。88力 所霊場のうち弥勒菩薩を本尊とし ているのはこのお寺だけです。  その後細川氏の誓願所となり、 寺運は栄え、七堂伽藍の整った大 寺となりましたが、長曽我部軍の 兵火にかかって焼失しました。現 在の本堂は万治2年(1659)藩主蜂 須賀公によって再建されたものと いわれます。  ため池をへだてた所に養護施設 の「常楽園」があります。昭和30 年に住職が身寄りのない弧児のた めに開かれた、鉄筋建ての立派な 設備の中で児童が弥勒菩薩の加護 を受けですばらしい自然の中で成 長し、社会人として巣立っている とのことです。

風景

 l3番札所から鮎食川にかかる低 い橋を渡るとまもなく常楽寺で す。  石橋を渡って境内に入ると、石 段になり、その内半分位は岩床を 刻んで造られた自然のままで、境 内の庭は起伏にとむ大きな岩床を 生かし、"流水岩の庭"と呼ばれて います。  奥に本堂があり、本堂の前の老 木イチイの枝が本堂の屋根にかぶ さるように茂っています。 本堂の右には愛染堂、大師堂、地 蔵堂が並び、その手前の庫裏に納 経所があります。