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 真言宗東寺派 
 毘沙聞天 
 799-11 愛媛県西条市氷見 
 08975-7-8863 
 予讃線伊予氷見駅すぐ 

縁起

 弘仁年間(810‐24)弘法大師がこ の地を巡行中、光を放っている桧 をご覧になり、これこそ霊木と感 ぜられ、この木で本尊の毘沙門天 と吉祥天・善賦師童子の3尊を刻ん で堂ちを建てて安置し、第63番の 霊場に定められました。  その後、天正13年(1585)豊臣秀 吉の四国征伐の時、戦乱に巻き込 まれて全山ごとごとく焼失しまし たが、万治2年(1659)に末寺の桧 木寺と合併して現在地に再建し、 密教山・吉祥寺と号するようにな りました。  この寺にはスペイン渡来のマリ ア観音像が寺宝として厨子に納め られています。  これはスペイン船の船長が難破 を救ってくれた礼に長曽我部公に 贈ったものですが、家臣に不幸が 続いたので吉祥寺に納めたもので す。

風景

 このお寺も宝寿寺同様11号線沿 いにあり住宅地に囲まれた庶民の 寺という感じがします。城門のよ うな山門を入ると正面に本堂、左 手に大師堂が建ち、右手に庫裏が あります。本堂には四国霊場の中 で唯一体の毘沙門天が本尊として まつられ、脇侍として吉祥天・善 賦師童子がひかえています。本堂 前には高さ1m位の真中に丸い穴の あいた"成就石"が立っていて、目 をつむって金剛杖を突き出し杖が うまく入れば願いががなうといわ れ、お参りをすました遍路さんは 運だめしをしています。庫裏前の 極彩色の八角堂には六福神がお祀 りしてあり、本尊の毘沙門天を合 わせて七福神になります。