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 真言宗御室派 
 千手観世音菩薩 
 779-52 徳島県三好郡池田町白地 
 0883-74-1707 
 予讃線観音寺駅から12km 

縁起

 延歴8年(789)、弘法大師18才の 折、この山に登られ山の霊気を感 じて堂宇を建立したのがはじまり で、大同2年(802)嵯峨天皇の勅願 を奉じて再び登山した大師は、千 手観音像を刻んで本尊とし、護摩 修法をして仏舎利を納めて第66番 の霊場に定められました。  その後寺運は大いに栄え、鎌倉 時代には七堂伽藍も整って四国高 野ともいわれ、山内に阿波坊・土 佐坊・伊予坊・讃岐坊があり、勧 学院を建立して四国、中国地方か ら学僧が多く修業のため集まった といわれます。  土佐から起り阿波を破った長曽 我部元親はこの地に登った時住職 が諫言しましたが、これを"裏山問 答"といいます。しかし聞き入れら れず、四国を征服しましたが豊臣 秀吉の四国征伐に破れ、土佐一国 に退きました。

風景

 雲辺寺は四国88力所中1番高く、 標高911mのところにありますが、 このお寺から四国最後の道場"讃岐 涅槃の道場"へ入ります。  かつては、四国4番目の難所とい われたこのお寺も、全長2600mの超 大型□一プウエイの開通に依って 僅か7分で山頂に到達し、そこから 徒歩3分で山門へ行けるようにな り、難所は一度に解消されまし た。  境内の本堂は単層宝形造りで美 しい形をしています。その横に護 摩堂、庫裏と並び、一段と高いと ころに大師堂が建っています。境 内の周囲は杉の巨木に囲まれ、幽 遂な雰囲気がただよっています。