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 真言宗善通寺派 
 大日如来 
 765 香川県善通寺市吉原町 
 0877-62-1537 
 予讃線詫間駅から3km 

縁起

 弘法大師の一族である佐伯家の 氏寺として推古4年(596)建てられ たのがはじまりで、当時は世坂寺 といっていました。  大同2年(807)唐から帰国した大 師が、唐の青竜寺に模して堂塔を 建て母堂の菩提をとむらい、本尊 として大日如来を刻み、金剛界・ 胎蔵界の曼荼羅を書写して安置し たのに因み、寺号を曼荼羅寺と改 められ、第72番の霊場として定め られました。

風景

 曼荼羅寺は弘法大師が修行され た五岳(香色山・筆の山・我拝師 山・中山・火上山)の中央我拝師山 のふもとにあります。この山の風 景はすばらしく入江のあたりを屏 風が浦と呼んでいます。  山門をくぐり小さな橋を渡ると 正面が本堂、右手に観音堂と庫裏 が建ち、本堂の手前左手に鐘楼、 その奥に大師堂があります。客殿 前の松は"不老の松"と呼ばれ大師 お手植えといわれる直径17mにおよ ぶ円形の美事な姿をしています。  本堂と大師堂の間に西行の昼寝 石と傘かけ桜があります。平安の 歌人として有名な西行法師はこの 近くに7年間庵を結び、この寺にも しばしば訪れてきましたが、ある 時同行した人が桜の木に笠をか け、忘れて帰りましたが、のちに 西行が再び境内に入ると笠がその ままになっていたので「笠はあ り、その身はいかになりぬらん、 あわれはかなきあめが下かな」と 詠まれました。その歌碑が昼寝石 の横に建っています。