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 真言宗御室派 
 聖観世音菩薩 
 761 香川県高松市一宮町 
 0878-85-2301 
 予讃線端岡駅から6km 

縁起

 大宝年間(71-04)義淵僧上に よって創建され、その頃は大宝寺 と号して法相宗に属していまし た。  その後諸国に一宮が建てられた とき、行基菩薩によって田村神社 が讃岐一の宮として建立され、お 寺はその筆頭の別当寺として神亳 山・一宮寺と改められ末寺6力寺を 数える大寺になりました。  大同年間(806‐10)弘法大師が この地に止まられて3尺5寸の聖観 音菩薩立像を刻んで本尊として安 置し、真言宗に改めて堂塔を補修 し、伽藍を整えて第83番の霊場に 定められました。  天正年間(1573‐92)にこれらの 堂塔も長曽我部軍の兵火によって 焼失しました。  その後宥勢大徳によって再興さ れ、延宝7年(1679)には高松藩主松 平頼重公によって神仏が分離さ れ、独立寺院となりました。

風景

 一宮寺は高松市の郊外、住宅街 の中にあります。  山門は小道をはさんで讃岐一ノ 宮田村神社の鳥居と向い合ってい ます。  山門を入るとすぐ右に庫裏があ り参道の正面奥に本堂、その右手 に大師堂、左手に稲荷社が建って います。  本堂前に薬師如来を祀る石の小 さな祠があり、この中に首を突っ こむと地獄の釜の音が聞こえるい われてます。本堂横に一の宮御陵 と呼ばれている三基の宝塔があり ます。隣り田村神社のご祭神であ る、考霊天皇と百襲姫、五十芹彦 命のものといわれています。