36th 倶楽部 花鳥風月 CONCERT


Photo

夏休み 親と子のふれあい企画
アポロンの竪琴(たてごと)と遊ぼう♪

山根ひろみ Yamane Hiromi

 

  第一部 悠久のときを超えて…  いろいろな曲を聴いて花鳥風月を感じよう!

♪ジュピター
平原綾香さん作曲ではありません!ホルスト作曲の『惑星』、その中の“木星”の旋律に歌詞をつけたものなんですよ。木星の輪ってどうなってるのでしょうね?ホルストの『惑星』には他の星の曲もあるので、興味のある方は聴いてみて下さい。

♪星に願いを   ディズニーの映画『ピノキオ』から。お願いがかなうかな?

♪水の精霊     キム・ロバートソンの曲。すぐそこに精霊が…見える人には精霊が見えるかも…

♪水辺の妖精&山の妖精
エンリッヒ・シューベルトの曲。歌曲をいっぱい作曲した有名なフランツ・シューベルトさんとは全く違う人です。チロルの楽しい曲です。湖のほとりや山の森の中で妖精たちが楽しそうにおしゃべりしているみたい。

♪モルダウ
スメタナ作曲の『わが祖国より』の2曲目、スメタナと同じボヘミア(現在のチェコ)出身のハープ奏者トゥルネチェックがハープ1台で弾ける様にしました。「水源が別の2つの小川が1つとなって1本の川になります。その川の周りには花が咲いている所や大きな河原のある所もあります。小鳥の声もします。おだやかに流れている所もあれば滝の様な激流になっている所では、月の光の下で水浴びをしている人もいます。支流からの流れも合わさって、川幅はだんだん広くなって行きます。大きな岩の上には高い城も見えます。川幅はもっともっと広くなり、より大きな川に合流し、やがて海に流れて行きます。」とスメタナ自身が書いています。あなたは川に流れる水!さあ、両側にはどんな景色が見えてきますか?原曲『わが祖国より』はオーケストラの曲で、6曲からなるものです。どれも綺麗な曲で、これを聴いたら「チェコつてどんな綺麗な国だろう」つてきっと想うはずです。

♪シェエラザード
『アラビアンナイト物語』を元に、リムスキー・コルサコフが作曲しました。シェエラザードはお姫様の名前です。一番最初に出てくる美しい旋律は、そのお姫様を表しています。「海とシンドバットの舟」や「カレンダー王子の物語」など、原曲のオーケストラで演奏されるものは4曲に分かれていて、40分もの長い曲ですが、今回は短くまとめました。

♪ひき潮
ロバート・マックスウェルが太平洋上の船から来る日も来る日も波ばかり眺めていて作曲したそうです。もし彼が太平洋でなく瀬戸内海の島々を眺めながら船に乗っていたら、どんな曲になっていたでしょうね?

♪川の流れのように
ご存知、地元新居浜西高校卒業生の三岳章さん作曲の名曲。この曲には説明は要りませんよね。

  第二部 ふれあいタイム 

知っている曲をハープの弦で音をなぞってみよう!弾きたい曲をじょうずに弾けるかな?
♪かえるのうた ♪きらきら星 ♪ミッキーマウスマーチ など
よく見たら絃にはいろんな色があるの、どうしてかな?

♫ハープについて
ハープの始まりは人類が狩りを始めた頃にまで遡りますが、現在オーヶストラで演奏される様な機能を待ったハープが完成したのは、ちょうどマリー・アントワネットの時代でした。当時パリには、王妃様がハープを嗜まれるということから、上流階級の貴婦人はこぞってハープを始め、パリにはヨーロッパ中のハープ教師やハープ奏者が集まったといわれています。そのおかげで楽器自体も急速に改良され、ペダルハープが普及しました。それと同時に、多くの有名な作曲家がハープの曲を書くようになりました。

♫22絃のハープ
大きさも小さく、重さも軽いことから、体にベルトで固定させて歩きながら演奏も出来る小さなハープで、3オクターブの音域があります。13世紀にアイルランドを統一したハイキング(王様の上の王様)、ブライアン王の持っていたハープの紋章が、今も公の所には使われています。コインにもハープの刻印があったり、身近なところではギネスビールにも…

♫36絃のハープ
一般的に、ペダルのあるグランドハープと比較して、半音の操作を絃の上の方にあるレバーですることから、レバーハープまたはノンペダルハープと呼ばれています。最近では、アイリッシュハープ(ケルトハープ)というのが一般的に使われる様になってきました。絃の数は、29絃、31絃、34絃、36絃、40絃等があり、形もいろいろあります。『借りくらしのアリエッティ』のハープはこのタイプです。

♫47絃のハープ
オーケストラの中にあるハープです。おおよそ7オクターブの音域があります。ピアノと比べると、低音の白い鍵盤を2つ、高音の白い鍵盤が3つ少ないだけで、ほぼ音域はピアノと同じと言えます。ピアノの黒鍵の部分の役目をするのが、足下にある7つのペダルです。7つというのは、ド・レ・ミ・フア・ソ・ラ・シの7つの音を指します。足下のペダルは、前の支柱を伝わって全ての絃に対しフラットレ・ナチュラルいシャープ#と半音操作が出来る様になっています。

  第三部 ハープの伴奏で歌つてみよう!

♪ふるさと  ♪夏の思い出  ♪小さな世界 など

 猛暑猛暑の夏休みでしたが、やがて涼しくなって秋が、冬がめぐってきます。この暑さも時がたてば
 「夏の思い出」になります。そういえば、あの夏はハープで歌ったな~そんな思い出作りましょう。  


山根ひろみ Hiromi Yamane プロフィール

1963年京都生まれ。京都・平野神社在住(宮司夫人)。相愛大学音楽学部器楽科ハープ専攻卒業。雨田光示、田淵順子両氏に師事。現在、京都ノートルダム女子大学や平野神社等でハープを指導。1993年から隔年で開催の中国美術を集めた美術館「藤井有鄭館」においてのコンサートは秀逸。 2010年10月31日で10回めとなる。また毎年番開催の「平野神社桜コンサート」では演奏の他、企画も行う。平野神社は、平安遷都よりの古社で、50種400本の桜が3月彼岸頃から5月連休頃まで順々に咲き競う。(十月桜は10月から4月まで開花)ソロのほか、ハープアンサンブル、ハープを中心にしたアンサンブル、国内外のオーケストラとの共演等で活動。その他、国内外のチャリティーコンサートや国立ハンセン病療善所や養護学校、幼稚園への訪問演奏等も行う。演奏以外にも、後進の音楽家にも演奏の機会をと様々なコンサートの企画もする。京都音楽家クラブ、日本ハープ協会、日本演奏連盟会員。

 

主催 倶楽部 花鳥風月 後援 新居浜市教育委員会

     ダスキン新居浜
     そなみ玄象
     表装工房 泰峰堂

    愛媛新聞社     
    新居浜テレビネットワーク

前売券、御希望の方は、TEL(0897-41-6752) にて御確認ください。