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 役の行者が庵を結んだのが  
    はじまりといわれ、その後弘法大  
    師によって開れされました。大師  
    がこの地を訪れると、山に住みつ  
    く魔性の毒蛇が時々村にあらわれ  
    て村人をおそって農作物に大きな  
    被害を与えていることを聞きまし た。  
    大師は人々の止めるのも聞かずひ とりで山に入ると、大蛇は大変  
    怒って全山を火の海にしてこれを はばみました。  
    大師はおそれすに手で印を結び、  
    火の中を登って行くと、火は次第 に衰え、山の9合目程の所まで登る  
    と大きな毒蛇があらわれて大師の  
    行手をさえぎりました。その時、  
    虚空蔵菩薩が姿をあらわし、大蛇 を岩屋の中に封じ込めましたの  
    で、大師はその上に三面大黒天を  
    刻んで安置し、山は平穏にもどり ました。  
    現在その三面大黒天は本堂の脇堂  
    に安置してあります。三面大黒天  
    は、大黒天と毘沙門天、弁財天が 合体した像で、3つの顔をつけてい  
    ます。大師は虚空蔵菩薩を刻んで  
    本尊とし、寺の名も摩盧山、焼山 寺と号し、第12番の霊場に定めら  
    れました。   |  
    昔の四国霊場、難所の1つで、11番 から遍路道を歩けば健脚でも6時間 はかかりましたが、現在は車が山 門まで行けるようになりました。 仁王門をくぐると、美事な老杉が 参道両脇に並び、県の天然記念物 に指定されています。境内には本 堂、右手に大師堂、弁天堂、鐘楼 等が並び、大師伝説の岩屋があり ます。  |