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 真言宗高野派 
 虚空蔵菩薩 
 771-34徳島県名西郡神山町下分 
 0886-77-0112 
 徳島線鴨島駅から39km 

縁起

 役の行者が庵を結んだのが はじまりといわれ、その後弘法大 師によって開れされました。大師 がこの地を訪れると、山に住みつ く魔性の毒蛇が時々村にあらわれ て村人をおそって農作物に大きな 被害を与えていることを聞きまし た。 大師は人々の止めるのも聞かずひ とりで山に入ると、大蛇は大変 怒って全山を火の海にしてこれを はばみました。 大師はおそれすに手で印を結び、 火の中を登って行くと、火は次第 に衰え、山の9合目程の所まで登る と大きな毒蛇があらわれて大師の 行手をさえぎりました。その時、 虚空蔵菩薩が姿をあらわし、大蛇 を岩屋の中に封じ込めましたの で、大師はその上に三面大黒天を 刻んで安置し、山は平穏にもどり ました。 現在その三面大黒天は本堂の脇堂 に安置してあります。三面大黒天 は、大黒天と毘沙門天、弁財天が 合体した像で、3つの顔をつけてい ます。大師は虚空蔵菩薩を刻んで 本尊とし、寺の名も摩盧山、焼山 寺と号し、第12番の霊場に定めら れました。

風景

昔の四国霊場、難所の1つで、11番 から遍路道を歩けば健脚でも6時間 はかかりましたが、現在は車が山 門まで行けるようになりました。 仁王門をくぐると、美事な老杉が 参道両脇に並び、県の天然記念物 に指定されています。境内には本 堂、右手に大師堂、弁天堂、鐘楼 等が並び、大師伝説の岩屋があり ます。