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 真言宗豊山派 
 厄除薬師如来 
 781-11 高知県土佐市高岡町清滝 
 0888-52-0316 
 土讃線伊野駅南へ7km 

縁起

 行基菩薩がこの地を訪れて薬師 如来を刻み、本堂として堂宇を建 立し、景山密院・釈本寺と名付け たのが始まりといわれます。  その後、弘法大師が弘仁年間 (810‐823)当山を訪れてお寺の 北方300mの山中に壇を作って17日 間の修法を行い、満願の日に金剛 杖で壇の前を突くと清水が湧き出 て滝となり、溢れて池となりまし た。そこで大師はお寺を医王山・ 清滝寺と改め、第35番の霊場に定 められました。この泉はいまも湧 き続けて、ふもとの灌漑に役立っ ています。  その後、七堂伽藍も整い、藩主 からは寺領数百石が寄進され、10 数力寺の末寺を有する大寺となり ました。平城天皇の皇子真如法親 王は大師の跡を慕ってこの寺へ詣 り、・更に天竺へ出かける前にこ の山に逆修の塔を建て、その後天 竺で消息をたたれました。この山 を"入らずの山"として現在も親王 の徳をたたえています。

風景

 土佐市高岡町の北に当る医王山 の中腹に清滝寺があります。参道 の左右にはミカン畑が広がり、急 な坂道を1Km位上ると樹木のうっそ うと茂った中に堂々たる山門が 建っています。門をくぐって急な 99段の石段を上ると平垣な境内に 入り、高さ15mもある大きな薬師如 来の立像が目にとまります。さら に石段をのぼると正面にどっしり とした本堂、左隣に大師堂が並 び、そのかたわらに不動堂、地蔵 堂、観音堂、弁天堂などが建って います。