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 真言宗智山派 
 阿弥陀如来・不動王明・観世音菩薩・薬師如来・地蔵菩薩 
 786 高知県高岡郡窪川町 
 08802-2-0376 
 土讃線窪川駅から700m 

縁起

 天平年間(729‐748)聖武天皇 の勅願により行基菩薩が仁井田明 神の横に天の七星象って宝福寺、 長福寺などの七カ寺を建立し仁井 田七福寺と総称しましたが、その 中心寺を福円満寺と名付けまし た。  弘仁年間(810‐823)弘法大師 がこの福円満寺を訪れて星供の秘 法を修められ、さらに5社、5力寺 を増築して仁井田五社、十二福寺 と総称して福円満寺を藤井寺と改 め、仁井田明神の別当寺とし、第 37番の霊場に定められました。  このように由緒ある寺ですが、 天正年間(1573‐93)の兵火によっ て惜しくも焼失しました。その後 釈長僧都により再興され、寺名を 藤井山、岩本寺と改めて現在に 至っています。  本堂は昭和53年の再建で、此所 には5体のご本尊(阿弥陀如来、観 音菩薩、不動明王、薬師如来、地 蔵菩薩)が安置されています。こ の観音様は昔貧しい狩人の願いを いれて長者にさせた伝説から、地 元では"福観音"と呼び、狩人の身 代りになった地蔵さんを矢負い地 蔵と呼んでいます。  お寺には大師ゆかリの7不思議が 今も伝えられていますがそれは、 1年に3度も実る3度栗、旅の女を安 産させた子安桜、□なし蛭、筆 草、戸立てずの庄屋、尻なし貝、 桜貝です。

風景

 海抜320mの高台の町、窪川町の 両関の端に岩本寺はあります。  堂々たる山門をくぐると右側に 本堂、太子堂が並び、左側に庫裏 があります。