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 真言宗大覚寺派 
 聖観世音菩薩 
 768 香川県観音寺市八幡 
 0875-25-3871 
 予讃線観音寺駅から1.7km 

縁起

 大宝年間(701-704)日証上人よっ て開創され、当時は神宮寺と呼ん でいました。  大同2年この地に止まられた弘法 大師は聖観音を刻み、堂宇を建立 して中に安置し、七つの宝を埋め て地鎮し七堂伽藍を整えて当時の 第7世住職となりました。また七つ の宝を埋めたことにより七宝山と 号し、それまでの神宮寺を現在の 観音寺に改めて第69番の霊場に定 められました。  本坊の庭園は巍々園と呼ばれる 名園で第45世住職道尊大僧正の作 庭と伝えられ、さまざまな形をし た巨岩を背景に造られた枯山水の 石組みはすばらしく雄大なながめ てす。  朝廷では桓武天皇以来、歴代の 勅願所と定められてご信仰も厚 く、各武将からも厚い信仰を受け 寺運は永く栄えて現在に至ってい ます。  明治の廃仏毀釈によって神恵院 の本地仏を観音寺の西金堂に請采 したため、寺内に2つの札所を持つ ようになりました。

風景

 市名も観音寺の名が付いている ように、「おかんおんさん」と親 しく呼ばれている代表的なお寺で す。  山門をくぐると右手木立ちの中 に朱塗りの美しい本堂があり、本 尊を安置した厨子とともに国の重 要文化財に指定されています。左 側に庫裏、納経所がありますが、 納経所は神恵院と2力所の共同に なっています。鐘楼と向い合わせ の宝物館には、琴弾八幡宮縁起、 釈迦涅槃像等多くの重要文化財が 寺宝として保存されています。