村上華岳 (1888-1939)

釈迦生誕図


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作品 145cm×205cm / 表装 170cm×230cm

村上華岳はは大阪市内に生まれた日本画家です。7歳の時から叔母の婚家がある神戸花隈で育ちました。小さい頃から画を得意とし、京都市立美術工芸学校、同絵画専門学校に進学、同期の榊原紫峰、土田麦僊、小野竹喬らと共に、円山四条派の流れを学び、浮世絵や南画、さらには西洋絵画を取り入れながら新しい日本画を追求します。やがて作品発表の場である文展の審査に対する不信が募り、大正7年同じ気持ちを抱いていた麦僊、竹喬、紫峰らに誘われて国画創作協会の結成に参加、活躍するが、画壇活動がかえって画家の自由な創作を束縛し、芸術活動を不純なものとするという当初の思いがますます強まり、また、持病の喘息が悪化したこともあって、第5回国展への出品を最後に画壇から離れ、翌昭和2年には神戸花隈に隠棲します。以後、彼の人柄と作品を敬愛する数少ない人々に支えられながら、ひたすら自己の精神的深化を求め、深い精神性と官能性を併せ持つ観音像や六甲の山並、牡丹花などを題材として独自の水墨画の世界に沈潜していました。

収蔵美術館

 足立美術館
 駒形十吉記念美術館
 愛知県美術館
 豊田市美術館