北村西望 書

TV・新聞・雑誌で紹介されました


表装工房 泰峰堂 は自然豊かな四国の瀬戸内側中央に位置する愛媛県新居浜市に店舗・制作工房を構えております。私共の仕事は、室内装飾品や調度品として、日本建築の空間やアートシーンを風情豊かに演出している日本文化特有の表装の制作をしております。表装とは、日本人の美意識が凝縮された掛軸・ 和額・屏風などを製作・修理修復する職人仕事です。

昭和10年(1935)の創業より「表装を通し日本伝統文化の誇りを持ち、より美しく価値あるWもの作りWに精進する」という理念の下、伝統の技と心と感性を受け継ぎながら現在に至っており、その仕事や内容はNHK総合やNHK教育などで全国に紹介されました。 近年では表装歴史上、類稀である日本最大の大観音掛軸(丈15m、巾7m)の製作も手掛けさせて頂きました。

 
ギャラリーでは、本物の芸術などの文化活動という観点から美術作品展の開催やクラッシック・邦楽のコンサートなどの文化事業を開催しております。常設は、高砂、鶴亀、山水、花鳥、十三佛など慶祝、仏事、趣味等の用途に合わせた掛軸や欄間額などを展示販売しており、1Fはレンタルスペースとしてコンサートや 個展・作品展などにも利用されております。

 
私共は、表装を通じて芸術や文化など人の心に触れながら真摯に取り組み、どんなに時代が移り変わろうとも未来に残すべき日本の文化と伝統を大事にしながら表装という仕事に関わってゆきたいと考えております。表装・ 掛軸・巡拝用品・貸ギャラリーなど、お気軽に御利用下さいますようお願い申し上げます。

泰峰堂 主人 西田泰治

 

 
営業時間/9:00 〜18:00   定休日 /日・祝日
 
定休日に御来店希望の方は御連絡をお願い致します

 

 泰峰堂では、代々後継者は若い年代に家業継承と表装技術修得の為、丁稚修行を他所で下積みの経験を致します。私は三代目主人になりますが次代も京都の同じおたなで六年間の住込み丁稚修行を終了し弟子抜けを致しました。私の師匠はもう他界しましたので御子息が本家主人です。親子共々の師匠と弟子の関係がそこにあり、とても縁の不思議を感じます。おたなが本家で弟子抜けを許された弟子達が分家というような形となって全国に分散して おります。社会環境と共に最近では、住込みでの丁稚修行は少なくなり本来の修行が難しくなっているようです。日本の受継がれて来た伝統的な良い文化がどうなってゆくのでしょうか、少し寂しい気も致します。

 次代は京都での修行を終え弟子抜け後、日本の伝統工芸や美術品が、どんな存在なのか見てみたいという思いから勉強の為に世界各地を見て回り 、現在はオーストラリアのメルボルンという町に拠点を置き日本の文化財の修復作業など技術的な表装の仕事を中心に行っています。日本での茶道や剣道の修練などで 培った日本文化と日本人に誇りを持ちながら活動しております。

 

Activity record
 

National Gallery of Victoria