●朝日新聞 1998.6.20
掛け軸など90作品「いっこうさん」展
24日まで、泰峰堂ギャラリー
新居浜市民から「いっこうさん」と親しまれながら1996年7月に他界した同市山根町、曹洞宗瑞応寺住職楢崎一光老師の追慕展が同市上泉町の泰峰堂ギャラリーで始まった。掛け軸や色紙、びょう風などに書いた書の作品約90点が展示され往時をしのんでいる。二十四日まで。無料。
楢崎老師は十八年六広島県御調郡向島町に生まれた。十三歳で出家得度し、四十六年四月から、七十八歳で死去するまでの間、端応寺の住職を務めた。九十三年十一月から曹洞宗大本山永平寺の副貫首を務めた。 小さいころから父に書の手ほどきを受けて多くの書の作品を残し、能筆家としても知られている。 展示作品は端応寺ともかかわりがある寺などから借りた。掛け軸が中心で、同老師が八歳のころに書いた作品をはじめ、「平常心是道」と書いた抹茶茶碗類、涅槃経の一部を書いたびょう風など。 達筆な書の作品が並ぶ会場 =新居浜の泰峰堂ギャラリーで |