楢崎一光老師追慕展

平成10年6月18日(木)〜6月24日(水)

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瑞応寺前住職、楢崎一光老師(1918〜1996)は、大正7年、広島県向島町にて、御出生。昭和5年12歳で出家得度、参師聞法の後、昭和21年若干28歳で師席を継ぎ、伊予の禅刹瑞応寺に住職されました。

ご就任後、ただちに専門僧堂を再開単し橋本恵光老師を師家に迎え若き修行僧とさがを共にすること50年の長きに至り、純粋出家道を貫き、ひたすら道元禅師の仏法を志慕された真の道人でした。

また、宗門の重鎮として曹洞宗大本山永平寺の後堂、また晩年は副貫主という要職もお務めになり、日本はもとより海外にも、その禅風を慕われ、正伝の禅を多くの人々に唱導された尊いご生涯でした。

一方、老師は筆道本源入木道を継承、塵気を離れた高潔な筆痕で多くの道俗を魅了し、洞門屈指の能筆家として知られておりました。

このたびは老師のご生涯に残された墨跡の一部を展示し、その遺風を偲びたく、この催しを企画致しました。有縁の方々と共に追慕するお手伝いが出来れば、このうえない喜びでございます。

 

尚、この度の追慕展には、一週間では、ございましたが1000名に近い方々の御来場を頂き、心より感謝申し上げます。

泰峰堂  主人     西田泰治