耳断ち・耳折り

付回し後の余分な裂地を裁断し両端を折り返します

 

  

付回しの後に両端の部分を裁断しますが、まず表具幅を決め、裂の端から4mm5mm折り返し耳をつくります。耳を作るために線をいれ、折り返しやすくし、切った後は硬糊でほつけ止めをします。

   

次に耳を接着します糊は硬糊と水糊の間くらいです。耳を接着した後は、和紙をくい裂き状にした、てがみを着けます。てがみは、総裏仮張り後に、宇田紙の仮張りしろでは裂ける恐れがあるので、それを防ぐために着けます。てがみの糊は耳の時と同じか少し濃いくらいです。この耳とてがみの糊が濃いと表具が仕上後、耳の引きつりがおこります。