曹洞宗 薬師如来 779-31徳島県徳島市国府町矢野 0886-42-0525 徳島線府中駅から南へ3km |
縁起 創建当時このお寺は広大な規模
で、一対の七重塔を建てる東大寺
式の伽藍配置であったといわれま す。 開基は行基菩薩で、同菩薩作と
いわれる薬師如来像が本尊です。 のち天正年間(1573-91)、長曽我
部軍の兵火によって鳥芻沙麻明王 堂をのぞいてすべて焼失しまし
た。このお堂は5,600年以上を経 たお堂で、本堂が再建されるまで
は仮本堂となり、現在でも本堂と
大師堂の間に建っています。宗派
もはじめは法相宗でしたが、弘法
大師によって真言宗と改められ、 寛保年間(1741-93)曹洞宗に改宗
されました。 |
風景 このお寺は、のどかな田園風 景の中に、かっての大寺の面影を 残す本堂を望むことができます。 石橋を濃り山門をくぐると、由緒 ある寺にしては荒廃のはなはだし い境内の正面に人母屋造り二層の 本堂、その手前右に大師堂、左に 鐘楼があり、いずれも江戸時代以 降の再建です。 境内には近くの田園から掘り出 された七重塔の礎石があります が、これは創建当時2Km四方に及ぶ 広い境内に、立派な七堂伽藍を配 置したすばらしい大寺院をしのぶ 唯一のものといわれます。 聖武天皇は天平13年(741)詔を発 して国ごとに国分寺、国分尼寺の いわゆる国分2寺を建立されました がこのお寺は阿波の国分寺として 創建されたもので、四国88力所霊 場には四国の国分寺がすべて揃っ ています。 |