真言宗高野派 延命地蔵菩薩 773 徳島県小松島市立江町若松十三番地 08853-7-1019 牟岐線立江駅から300m |
縁起 聖武天皇の勅願寺で、天平年間
(729‐48)行基菩薩が光明皇后の 安産を祈念して、地蔵菩薩の小像
を刻み、堂宇に安置したのが始ま りです。弘仁6年(815)弘法大師
が立ち寄られて等身大の地蔵菩薩
を刻み、その胎内に行基菩薩の刻
んだ小像を納め、立江寺と命名し て第19番の霊場に定められまし
た。 その頃は寺も400m程西の山麓に
あって、寺運も大いに栄えました
が、天正年間長曽我部軍の兵火に
よって焼失しました。その後、蜂 須賀2代藩主により現在地に移転、
再興されました。本堂には伝説の "鐘の緒"が寺宝として納められて
います。 |
風景 立江寺は小松島市の町中にありま す。このお寺は四国88力所霊場の 内に4力所ある"関所寺"の1つで す。 それは各国に1力寺ずつあって、罪 人や邪心を持っている人は、お大 師さんのおとがめを受けて先へ進 めなくなるといわれ、これらの関 所寺で納経をすますと、お遍路さ んは一安心したものです。 堂々たる仁王門をくぐると、広 い境内には正面に本坊があり、左 手に鐘楼、本堂があります。本堂 は紹和49年全焼しましたが、3年後 に再建しました。天井の絵もすば らしく、内陣奥には火災をまぬが れた"立江のお地蔵さん"で親しま れている本尊の地蔵菩薩が修復さ れ安置されています。本堂と向い 合わせに大師堂。その隣りに胴の くびれた美しい姿の多宝塔が見え ます。 |