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 真言宗高野派 
 虚空大菩薩薬師如来 
 779-15 徳島県阿南市新野町字秋山
 0884-36-2023 
 牟岐線新野駅から2km 

縁起

 弘法大師が41才のとき、この地 へ来て厄除祈願をしていると、空 中に瑞雲がたなびいて、その中に 金色にかがやく梵字が現われまし た。大師がその梵字に祈りをささ げるとやがて薬師如来が現われま したので、この地へお寺を建てる ことを決心され、錫杖で土を掘る と乳のように向い霊水が湧き出ま した。大師はこの霊水で淋浴して 百日間の修行を重ね薬師如来の像 を刻んで本尊とし、お堂を建てて 安置しました。  この井戸は"弘法の水"といって 今も湧き続け、万病に効くといわ れています。大師はこの白い水に 因んで白水山、平等なご利益がさ すかるようにと平等寺と号して第 21番の霊場に定められました。  その後七堂伽藍が建ち寺運は栄 えましたが、長曽我部軍の兵火に より焼失しました。現在の堂塔は 江戸時代の再建です。

風景

 門前町の家並みを抜けると白水 山を背にして平等寺は建っていま す。 二層の堂々たる山門をくぐ ると、左手に閣魔堂、鐘楼、大師 堂が建ち並び、閣魔堂には極彩色 の閣魔さま等十王像が並んでいま す。伝説に有名な"白水の井戸"は 大師堂の北側にあります。山の中 腹にある本堂は42段の"男厄坂"を 上った所にあり、本堂の左不動堂 から下りる時は33段の石段があり "女厄坂"と呼ばれています。とも に男女の大厄に因んだ坂で、これ を上り下りすることによって厄を のがれることができるとのいい伝 えがあります。