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 臨済宗妙心寺派 
 薬師如来 
 781-02 高知県高知市長浜町 
 0888-41-2549 
 高知駅から県交バス雪蹊寺下車すぐ 

縁起

 延暦年間(708‐806)弘法大師に よって開基されましたが、そのは 少林山・高福寺と号して真言宗に 属していました。  その頃のものとしては大師自作 の大師坐像が現存しています。  しかし、その後寺は長い間荒廃 していましたが、藩主長曽我部元 親元と面識の深い月峰上人が住職 となり、元親公の厚い庇護により 中興しました。宗派も元親公の宗 派臨済宗に改め、公の法名に因ん で雪蹊寺と号しました。  明治初年の廃仏毀釈により廃寺 となりましたが、その後同12年再 興されて現在に至っています。

風景

 禅師峰寺からの道は、種崎と長 浜の間を県営のフェリーボートで 渡っていましたが浦戸大橋ができ てからは容易に車で浦戸湾を渡れ るようになりました。  雪蹊寺の右手には奏神社があ り、長曽我部元親公がまつられて います。  石柱の門をくぐると新しい鐘楼 が建ち、広々とした境内の正面に 本堂右手に大師堂、左手に観音 堂、庫裏が並んでいます。  雪蹊寺は、鎌倉時代の仏像の宝 庫で、ご本尊薬師如来坐像は運慶 の作脇寺の日光、月光両菩薩も同 時代の作といわれ、また毘沙門天 とその脇侍の吉祥天女、善賊師童 子は運慶の子湛慶の作でいずれも 国の重要文化財に指定されていま す。ご本尊はじめこれ等の仏像 は、道雲、海覚の作といわれる十 二神将とともに霊宝館に安置され ています。