←38番札所へ 一覧 40番札所へ→

 

  
 真言宗智山派 
 薬師如来 
 787-07 高知県宿毛市平田町寺山 
 088806-6-0225 
 土佐くろしお鉄道・中村駅から県交バス 

縁起

 神亀元年(724)聖武天皇の勅願 によって、行基菩薩が薬師如来を 刻んで本尊とし開かれたのが始ま りで、山号は薬師如来の瑞相に因 んで亀鶴山・寺号を宝光寺と名付 けましたが、のち延暦14年(759) 弘法大師がこの地を訪れ、日光・ 月光両菩薩を刻んで本尊の脇侍と し、荒れた堂宇を再興して第39番 の霊場に定められました。延喜11 年(911)大きな赤海亀が竜宮から の奉納といわれる梵鐘を背負って 寺の近くヘ泳ぎついたので山号を 赤亀山に改めました。  その後七堂伽藍の整った大寺に なりましたが、数度の火災に見舞 われ、現在残っている本堂と大師 堂、山門以外はすべて焼失しまし た。

風景

 "修行の道場"といわれる土佐の 札所めぐり16力寺の最後のお寺で す。  38番金剛福寺からの道は2つあり ます。土佐清水から西へ、"竜串" と"見残し"の景勝を眺め、宿毛市 へ入ってから東へ進み、平田町へ 行く道と、もう1つは土佐清水から 北へ進んで中村経由で平田町へ入 る道ですが、多くのお遍路さんは 観光を兼ねて、竜串、見残しの方 へ廻って行かれるようです。  延光寺は宿毛市の東寄りの山村 地帯で、寺山というところに建っ ています。山門を入ると先づ鐘を 背負った亀の石像が目に付きま す。鐘はこの寺に伝わる寺宝の鐘 をかたどったものです。境内の参 道を右に曲ると本堂があり、その 左手に大師堂が建っています。