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 真言宗智山派 
 十一面観世音菩薩 
 799-26 愛媛県松山市太山寺町 
 089-978-0329 
 予讃線和気駅から2.5km 

縁起

 用命天皇の御代に九州豊後の真 野という長着が高浜沖で暴風雨に 遭ったので、日頃信心している観 音さまを念じると龍雲山の方から 一条の光明が船を照らし、十一回 観音のお姿が現われて暴風雨はお さまりました。感激した長者は豊 後へ帰り、大工や材木を整えて瀧 雲山に引返し一夜のうちに本堂を 建立したのがこのお寺のはじまり といわれます。  のち聖武天皇の勅願によって行 基菩薩がこの地に止まり、十一回 観音菩薩像を刻み本尊として安置 しまし た。  天皇ご自身も写経を納めて瀧雲 山・太山寺の寺号を賜わりまし た。  その後、弘法大師はこのお寺で 護摩供を修められ、それまで法相 宗であったのを真言宗に改め、第 52番の霊場に定められました。  その後、皇室のこ信仰も厚く、 孝謙天皇が十一面観世音菩薩像1体 を奉納したほか、後冷泉、後三 条、堀河、鳥羽、崇徳、近衛の六 天皇もご即位のとき、いずれも十 一面観世音像を当寺に納められて いますが7体とも国の重要文化財に 指定されています。

風景

 太山寺は松山市の郊外、住宅街 を過ぎた滝雲山の中腹にありま す。  参道の坂道を上ると入母屋造り の仁王門があります。この門は鎌 倉時代の作で国の重要文化財に指 定されています。しばらく坂道を 進み、石段を上ると四天王をまつ る二層の楼門があり、その先正面 に鎌倉時代の特徴を表わす本堂が あり国宝に指定されています。