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 真言宗豊山派 
 薬師如来 
 790 愛媛県松山市石手町石手 
 089-977-0870 
 伊予鉄道道後温泉駅の東へ800m 

縁起

 神亀5年(728)聖武天皇の勅願 により伊予の大守越智玉澄が開創 したのが始まりで、翌年行基菩薩 が薬師如来を刻み本尊としたとい われ、当時は法祖宗に属し安養寺 といいました。  のち、弘仁4年(813)弘法大師 かこの地に止まり、堂塔を整えて 第51番の霊場に定め、真言宗に改 めました。  お遍路創始者である衛門三郎が 生まれ変ったといわれる河野息方 が、このお寺ではじめて左の手を 開き、握っていた石を落したとい われ、この伝説によってお寺の名 前を石手寺に改められたといわれ ています。

風景

 石手寺は、松山市街や道後温泉 に近い関係から、主役を観光客に うばわれているようなにぎわいを 見せています。  清い流れにかかる小さな石橋を渡 ると両側に土産物屋などが軒を並 べています。参道をしばらく進む と堂々たる仁王門が建って大きな わらじがつるしてあります。この 門は鎌倉時代の文保2年(1318)に河 野通継の寄進によるもので、両脇 の仁王像は運慶作といわれ、国宝 の指定を受けています。  門をくぐると右手に均整のとれ た美しい三重塔がそびえ、それと 並んで鐘楼が建っています。  正面一段高いところに本堂があ り並んで大師堂が建っています。 鐘楼の裏に護摩堂、横に鬼子母神 をまつる訶梨帝母天堂が建ちいず れも国の重要文化財に指定されて います。