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 真言宗高野派 
 阿弥陀如来 
 794-01 愛媛県越智郡玉川 
 鳴0898-55-2432 
 予讃線今治駅から4km 

縁起

 弘法大師が四国を巡行中この地 に立ち寄り、地元民たちの依頼を 受けて海上安全の祈願をしていま すと満願の日に阿弥陀如来の霊像 があらわれました。大師はこの霊 像をささげ持って府頭山に登り、 お堂を建ててそこに安置したのが はじまりです。このことが嵯峨天 皇のお耳に入り勅願寺にされまし た。  大師はさらに堂宇を建立して第 57番の霊場に定められました。  貞観3年(861)大安寺の行教上 人が九州の宇佐八幡宮へお詣りし た時、ご神託を受けてその分社を 山城の男山に創建することにな り、再び宇佐へ渡る途中、暴風雨 にあい、この地に漂着しました。 ところがこの山が男山によく似て いるのでお寺の境内に社殿を造っ て神仏合体の勝岡八幡宮を創建し ました。  いらい海上安全、福寿増長の祈 願寺として信仰されていた栄福寺 は、明治初年の神仏分離令によっ て山頂の社殿から分離し、現在地 に移転して神社と寺院がそれぞれ 独立し、現在に至っています。

風景

 のどかな田園風景をのぞみなが 蒼社川を渡って、坂道を進むと八 幡山(府頭山)のふもとに栄福寺 が建っています。土地の人はこの お寺を"八幡さん"と呼んでいま す。明治初年にお寺から分離した 八幡宮は参道の途中を左に入った 山上にあります。  境内に入ると右手に庫裏、金毘 羅堂、薬師堂がならび、参道正面 奥の一段高い処に本堂、その右隣 に大師堂が建っています。