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 真言宗高野派 
 千手観音菩薩 
 794-01 愛媛県越智郡玉川町大字別所 
 0898-55-214 
 次予讃線伊予富田駅から4km 

縁起

 天智天皇の勅命により伊子の大 守越智守興が堂宇を建立し、天皇 の念持仏、千手観音を本尊として 安置したのがはしまりで、山号は 本尊を1刀3礼して刻んだ処から作 礼山と号し、寺号は養老年間 (717‐34)この山に40年間暮らし ていた阿坊仙人が突然雲のように 消えたという伝説がら仙遊寺と名 付けられました。その後弘法大師 がこの地に止まり、第58番の札所 に定められました。  以後寺運は大いに栄えました が、昭和22年の山火事により全焼 しました時、ご本尊と大師像は信 者達の努力で難をのがれました。 現在の建物は昭和28年以降に住職 の努力により再建されたもので す。  お寺の近くに犬塚池があり、そ の畔には昔、栄福寺と仙遊寺を兼 ねていた住職に忠実につかえた犬 の塚があります。池の名もその犬 をしのんで名付けられました。

風景

 標高340mの作礼山の山頂近くに ある仙遊寺は、ひっそりと静ま リ、聞えるものは小烏のさえずり と樹々の葉すれの音、それに時を り鐘の余韻がひびくのみで、山寺 そのままのたたずまいです。駐車 場が本堂の脇にあるので、山門を くぐり鐘をついて本堂にお参りす る他の札所と違って、車から降り るといきなり本堂へお参りするよ うになります。  本堂は二層屋根の風格ある建物 で、昭和28年の再建です。本堂 向って右に客殿、向い合って鐘 楼、左奥に本堂に比べ小さめな大 師堂が建っています。