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 真言宗御室派 
 大日如来 
 799-11 愛媛県周桑郡小松町南川 
 089872-2224 
 予讃線伊予小松駅から1km 

縁起

 用命天皇の御代に聖徳太子が天 皇の病気平癒を祈願して堂守を建 立したのがはじまりで、この時、 金衣白髪の老人が現われ、本尊の 大日如来を安置したといわれま す。天平年間には行基菩薩も止 まって修行さこれています。大同 年間(806‐10)に弘法大師はこの 地に来られると難産で苦しんでい る婦人を見かけました。大師は唐 から持ち帰った金の大日如来像を 本尊の胎内に納め、栴壇を薫じて 護摩修法をされたところ、男の子 を安産しましたので梅壇山・香園 寺と号し第61番の霊場に定められ ました。  その後、兵火により全山焼失 し、明治初年には廃寺同様でした が、のち現在地へ移り再建しまし た。大正2年子安講が誕生し全国に 講員を持つようになり、寺運は栄 えてきました。

風景

 香園寺はこれまでの札所とは全 く趣を異にする、都市の近代的な 公会堂を思わせるコンクリート建 3階建てのモダンな建物です。駐車 場もお寺の前に広く造ってあり、 お詣りにも大変便利です。この建 物は昭和51年の建立で大聖堂と呼 ばれ、本堂と大師堂が一緒になっ ています。1階は椅子席の講堂、2 階は畳敷きの灌頂堂、3階は正面に 本尊大日如来、脇侍に不動明王、 子安大師を安置し、約4千人が収容 出来る椅子席になっています。境 内には大師堂、宿坊などがありま すが、宿坊も鉄筋コンクリート造 りで500人は楽に泊ることができ、 銭湯ほどの大浴場もそなわった至 れりつくせりの札所です。