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 真言宗善通寺派 
 千手観世音菩薩 
 767 香川県三豊郡三野町 
 0875-72-3446 
 次の札所まで十二丁(1.3km)

縁起

 聖武天皇の勅願によって行基菩 薩が開創され、山上からは四国・ 中国の八力国が望めるところから 八国寺と名付けました。その頃弘 法大師は真魚と呼ばれてこの岩窟 で修行されています。さらに大同 2年(807)唐から帰国された大師 は再度この山で修業中、空から五 柄の剣が降る霊を感じましたので 剣五山と改め本尊を刻んで安置し 弥谷寺と改号して第71番の霊場に 定められました。  その後全山焼失しましたが、慶 長年間(1596‐1614)生駒讃岐守が 再興しました。

風景

 弥谷寺は弥谷山(382m)の中腹に ありこの山は3つの峰からなってい るので三朶の峰ともいわれます。 昔はふもとの村や島で死者が出る と、その身寄りの人が両手を背中 へ廻して死者の霊を背負った格好 をして寺へ参り、境内へ霊をおろ してふり向かないで帰る風習が あったといわれ、死者の霊の行く 寺と信じられていましたが、今は あまりそのような陰気な風情は感 じられません。  山門をくぐると長いだらだら坂 の両脇には、うっそうとした木立 が生い茂り、その間に西国88力所 霊場の本尊と弘法大師の石像が 点々と並んでいます。仁王門をく ぐると両側に實の河原があり小さ な石積みが多く並んでいます。石 段と坂道をくり返し上ると二天門 が建ち大きい金剛拳菩薩の像があ りさらに108の石段をると大師堂、 その左に庫裏がありす。そこを右 へ進み坂道と石段をったところに 本堂が建っています。