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 真言宗善通寺派 
 薬師如来 
 765 香川県善通寺市弘田町 
 0877-62-6736 
 予讃線善通寺駅から3km 

縁起

 弘法大師が壮年の頃、曼荼羅と 善通寺の間に伽藍建立の霊地をさ がしていた時、この山麓の岩窟か ら1人の老翁が現われ、「この地に 堂塔を建立せよ」とのお告げがあ りました。大師は早速毘沙門天像 を刻んで岩窟の中へ安置したのが 始まりといわれます。大師堂横に ある岩窟がこの毘沙門天岩といわ れます。  その後弘仁12年(821)嵯峨天皇 から満濃池の修築を下命された大 師はこの寺で工事完成祈願の秘法 を修め、薬師如来の像を刻んで安 置しました。  築地師の手に負えなかったこの 難工事も僅か3力月で完成しました が大師は薬師如来の加護によるも のとして下賜金の一部で堂塔を建 立し、その薬師如来を本尊として 安置し、山号を医王山、山の形が 毘沙門天の甲に似ているところか ら甲山寺と号して第74番の霊場に 定められました。

風景

 甲山寺は甲山を背にして田畑の 所々に民家のある田園風景に色ど りを添えるこぢんまりとした寺 で、近くには弘田川が流れ、この あたリー帯は弘法大師が子供の頃 遊ばれた、大師の故郷であるとい われます。  本尊薬師瑠璃光如来に因んで名 付けられた瑠璃光橋を渡ると山門 があります。門をくぐると正面、 石段を上ったところに本堂があ り、右手に庫裏が建っています。 本堂左の石段を上ったところに鐘 楼、大師堂があり、大師堂横の岩 窟は間口2.5m、奥行3mほどあり、 奥に毘沙門天石像が・安重されて います。