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 真真言宗御室派 
 千手観世音菩薩 
 62-01 香川県坂出市青海町二六三五 
 0877-47-0305 
 予讃線坂出駅から10km 

縁起

 弘仁6年(815)白峰山に登られた 弘法大師が宝珠を埋め、閼伽井を 掘ったのが始まりです。ついで貞 観2年(860)智証大師は白峰大権現 のご神託により、海上に光を放っ ている霊木を引き揚げて千手観音 を刻んで本尊として安置しまし た。  その後盛衰の歴史をくり返しま すが、本堂は慶長4年(1651)高松 藩主生駒公が再建したもので、大 師堂は文化8年(1811)松平頼儀公 によって再建されています。  宝物館には後小松天皇御宸筆の 扁額その他が保管されています。  崇徳上皇の物語としては、四国 行脚の旅に出た西行法師が上皇の 亡霊に出合うという上田秋成の"雨 月物語"が涙をさそいます。

風景

 香川県の観光地五色台は5峰(黄 峰・白峰・赤峰・青峰・黒峰)から なっているのでその名があります が、白峰寺はその最も西寄り白峰 (337m)にあり、崇徳上皇の御陵が あることでも有名です。  瀬戸内海の雄大な景色が望める 白峰展望台から参道を上ると途中 右手に時代を経た二基の十三重石 塔があり、ともに国の重要文化財 に指定されています。珍しい形の 七棟門をくぐるとその奥に勅額 門、さらに進むと、崇徳上皇の御 霊所、頓証寺殿があります。御陵 はさらに100mほど上った右手巨大 な杉木立の中にあります。勅額門 を右に石段を上ると正面に本堂、 その右に大師堂が並んでいます。