真言宗御室派 十一面千手観世音菩薩 徳769-01 香川県綾歌郡国分寺町国分 0878-74-0033 予讃線国具駅から300m |
縁起 天平13年(741)聖武天皇は国ご
とに国分寺・国分尼寺を建立する
詔勅を出されましたが、この寺は 行基菩薩が建てた讃岐の国分寺
で、本尊千手観音立像は行基菩薩
の作といわれています。境内の正
面一段高い松林の中に創建当時の
金堂の跡が残っていますが、その 広さは東西28m南北14mで、この中
に33個の大きな礎石があります。 また七重塔跡にも15個の礎石があ
り、創建当時の壮大さがしのばれ
ます。弘仁年間弘法大師がこの地
に止まられ、行基菩薩作の本尊千
手観音像の損傷個所を補修して第 80番の霊場に定められました。
その後天正年間(1573‐93)、長 曽我部軍の兵火にかかり堂塔はほ
とんど焼失しましたが、本堂と鐘
楼は難をのがれ、共に国の重要文 化財に指定されています。慶長14
年(1609)高松城主生駒公が梵鐘を かりて城内に運びましたが鐘をつ
くと「いのう」と鳴るので城主は
ノイ□−ゼになり、寺ヘ梵鐘を返 したという伝説があります。 |
風景 讃岐国の国分寺で四国の4つの内
最後に訪れる寺です。 山門をくぐって長い松並木の参
道を行くと両脇に88力所霊場本尊 の石仏が並び、堀にかかった橋を
渡ると正面に入母屋造り五間四面 の本堂がどっしりと建っていま
す。このお堂は鎌倉時代の再建で
国の重要文化財に指定されていま
す。境内には鐘楼閣魔堂、右手土 塀の中に二重塔の形をした大師
堂、庫裏などが建っています。 |