真言宗大覚寺派 薬師如来 769-23 香川県大川郡長尾町多和 0879-56-2278 高徳線造田駅から約17km |
縁起 元正天皇の御代に行基菩薩はこ
の地へ止まり、霊感を得られて開 創され、勅願寺となりました。
唐から帰朝された弘法大師は奥
の院の岩窟で求間持の法を修め、
大きな窪の側に堂宇を建て薬師如
来を刻んで本尊としましたが、こ
れが大窪寺の始まりです。大師は
四国巡行中手にしておられた三国 (日本・唐・天竺)伝来の錫杖を納
めて第88番結願の霊場と定められ ました。 境内から900mほど上った奥の院
の岩窪には阿弥陀如来が祀ってあ
ります。大窪寺は寺運の盛んな頃 には100を越す堂塔がありました
が、天正年間(1571-92)長曽我部 軍の兵火でほとんど焼失しまし
た。江戸時代に至り藩主松平公に よって再建されましたが、明治33
年の火災で焼失し、現在の堂塔は その後の再建によるもの。 |
風景 いよいよ結願のお寺です。昔は
前山峠18kmを歩いた難所も今は山 門下まで車で行けるようになりま
した。「八十八番結願所」の石柱
を見ると結願のお遍路さんは、長 い88力所順礼の旅をふりかえり、
万感胸にせまるものがあることと 思います。 石段を上って鐘楼門をくぐると
正面一段高いところに、美しい女
体山を背にして本堂が建っていま す。 広い境内には本堂の左に大師 堂、その後方に多宝塔、本堂と並
び阿弥陀堂が建っています。本堂
や大師堂には結願して納められた
金剛杖や、病気快復のお礼の松葉
杖が数多く並び、胸のしめられる 思いがします。 |