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 真言宗高野派 
 大日如来 
 799-01 徳島県板野郡板野町黒谷5 
 0886-72-1087 
 高徳線坂野駅から徒歩3km 

縁起

  お寺の開基は弘法大師といわれ ていますが、不明の点もあるよう です。大師は永くこの寺にとどま り修法されましたが、その時1寸8 分(約5.5cm)の大日如来像を彫 刻し、本尊として大日寺と号し、 第4番の霊場に定められました。四 国88力所の中には同じ大日寺が13 番、28番と計3力寺あります。  このお寺も幾度か盛衰をくり返 しましたが、徳川時代に入り、蜂 須賀家は大日如来が守り本尊であ るところから、同家の庇護を厚く 受けて元禄年間(1688一703)に堂塔 が大修理されて、現在に至りまし た。


風景

 大日寺は山を深くわけ人リ、緑 の木々につつまれて、人里はなれ た静かなたたすまいで、いがかに も山寺といった感じです。緑の 木々の中に朱色の山門が美しく、 門の上は鐘楼となり1階は角柱、2 階は丸柱という変った鐘楼門で す。  門をくぐり、石段を上ると正面 に本堂、その手前左に薬師堂があ り、本堂から廊下伝いの右手に大 師堂があります。この渡り廊下に は33体の木造の観音様が安置され ていますが、これは観音経(法華 経の中の1巷観世音菩薩普門品)と いうお経の中に観音様は33身に姿 を変えて、いつでもどこでも私供 を救って下さると説かれているこ とに由来します。  因みに京都の三十三間堂も、西 国や坂東の33力所巡拝も皆このお 経にあやかって33の数字が付けら れています。