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 真言宗豊山派 
 十一面観世音菩薩 
 781-61 高知県安芸郡安田町唐ノ浜 
 088738-3497 
 土讃線後免バスで唐の浜東口のち徒歩1時間半 

縁起

 神功皇后が三韓征伐のとき天照 大神その他の神々をこの地に祭っ て戦勝を祈念され、のちに行基菩 薩が十一面観音像を刻んで神仏を 合祀されたといわれます。  その後大同4年(809)弘法大師 がこの地に止まって伽藍を建立 し、神峰寺と号して、第27番の霊 場に定められました。  明治初年の神仏分離令によっ て、天照大神を祀る神峰寺だけが 残り、お寺は本尊を金剛頂寺へ移 して廃寺となりましが、13年後真 崎天竜師などの努力により、堂塔 を再建して本尊十一面観音を迎 え、神峰寺を再興して現在に至っ ています。

風景

 発心の道坊(阿波国)では19番 立江寺が「関所寺」でしたが、修 行の道場(土佐国)ではこの神峰 寺が関所寺になっています。  パスを"唐浜入□"で降りて旧国 道をすぎるといよいよ遍路泣かせ "真っ縦"といわれる45度の急勾配 になり、普通の脚で2時間はかかり ます。乗用車なら安田町から山沿 いの道を通って寺から500m手前ま で登れます。そこからですと30分 位の道のりで山門へ着きます。  山門の手前右側に鳥居があり、 これをくぐると神峰神社がありま す。  山門をくぐると樹木のうっそう と茂る境内には、参道をはさんで 両側に鐘楼と庫裏が建ち、さらに 石段を登ると本堂と大師堂が並ん で建っていますが、いずれも明治 年間(1868‐1912)の再建による ものです。