真言宗御室派 十一観世音菩薩 798-11 愛媛県北宇和郡三間町戸雁 089558-2186 予土線務田駅北西へ1.5km |
縁起 大同2年(807)2月初午の日に弘
法大師がこの地を訪れると、稲束 をかついだ老人に会いました。
大師はこの老人こそ仏教を守 り、五穀の豊穣をもたらす大明神
の化身に違いないと思って、稲荷 大明神の尊像を刻んで堂宇を建
て、稲荷山・龍光寺と号して第41 番の霊場に定められました。
明治初年の神仏分離令によって
稲荷神社はこの地方の氏神となり
の上の本堂が社殿に衣がえをし、
石段下に新しく本堂が建立されま した。
本堂の正面に本尊の十一面観音両
脇に不動明王と毘沙門天が安置し
てあります。この寺を土地の人々 は、"お稲荷さん"と呼んで親しん
でいます。寺の下に広がる三間平
野は、南伊予の穀倉地帯で、戦国
時代には土佐の長曽我部、九州の
大友との間ではげしい争奪戦がく り返されたところです。
お稲荷さんは五穀を支配する神 として農村では古くから信仰さ
れ、江戸時代に入ると武家や商人 が開運を祈願するようになりま
す。また密教の叱枳尼真天は狐が
神格されたものといわれ稲荷神と
叱枳尼真天が同一視され神仏が習 会されようになりました。 |
風景 三間平野を見下す小高い山の上 に龍光寺は建っています。 参道の鳥居をくぐって奥へ進む と高い石段があり正面に稲荷神社 が建っています。その下手立に本 堂、右に大師堂が建って、札所中 唯一の神仏同居のお寺です。 |