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 真真言宗御室派 
 大日如来 
 798-11 愛媛県北宇和郡三間町大字則 
 089558-2216 
 予土線務田駅の西北西4km 

縁起

 大同2年(807)この地を訪れた弘 法大師は、牛をひいている老人に あい、その老人に導かれて楠の大 木の下にさしかかると、大師が唐 にいる時、有縁の地にとどまるよ う願いを込めて投げた宝珠がその 木に掛っていました。大師はこの 地こそ伝法の霊地と感ぜられ、そ の楠で大日如来像を彫み、層間に 宝珠を納めました。そして平城天 皇の勅願寺として堂宇を建立し、 この大日如来を本尊として一かの 宝珠が縁で建てたところから山号 を一か山。楠の大木で本尊を刻ん だので寺号を仏木寺と号して第42 番の霊場に定められました。  その後ご本尊は近郷の農民達か ら牛馬の守り仏として信仰をあつ めていましたが、農耕用の牛馬が なくなった現在では、そのお守り を買う人もほとんどなくなったと か、時代の移り変りを感じさせま す。  お寺は永禄天亀の戦乱によって 衰退しましたが、西園寺公の祈祷 ならびに菩提所となって修復され ました。

風景

 41番龍光寺から山沿いの道をに 4km程歩くと、右手に仏木寺の二層 の山門が見えます。このお寺は地 元では"大日さん"の名で親しまれ ています。「瑞気朶門」の横額が かかった二層の山門をくぐって石 段を上ると、右手に珍しいカヤ葺 きの鐘楼があり、さらに一段と高 い境内に本堂、その右に大師堂が 並んでいます。緑におおわれる本 堂は吉田藩主伊達公の建立と伝え られる堂々たる建物です。