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 真言宗豊山派 
 不動明王 
 791-16 愛媛県上浮穴郡美川村七鳥 
 08925-7-0417 
 松山駅から伊予鉄バス岩屋寺下車600m 

縁起

 昔、この山に土佐より移り住ん だといわれる、神通力を持った女 性の法華仙人が修行をしていまし た。弘仁6年(815)弘法大師がこの 山に登ると仙人は大師に帰依し て、あっ師がこの接して、さりと この山を献じ、近くにある岩屋へ 移り住んで大往生をとげました。  大師は不動明王の木像と石像の 二体を刻み、木像は本堂へ、石像 は仙人の行場であった洞穴に安置 して山全体を不動明王として修法 され「山高き谷の朝霧海に似て、 松次く風を波にたとえむ」と詠じ て寺号を海岩山・岩屋寺と名付 け、第45番の霊場に定められまし た。明治31年の火災のため塔堂の ほとんどを失いましたが、その後 再建され現在に至っています。

風景

 山の中にあるのに海岸山という この岩屋寺は、背後に奇岩怪石を ひかえて建っています。  うっそうと茂る老樹に囲まれた 参道を上り、さらに266段の石段を 上ったところに瀟酒な山門が建っ ています。門をくぐると左右に胎 蔵界・金剛界の両峰がそびえ、右 手に庫裏を見ながらさらに石段を 上ると覆いかぷさるような巨岩の 下に本堂が建ち、その左手に大師 堂が並んで建っています。境内に は大師の掘ったといわれる井戸が あり、この洞中にお参りすること を"穴禅定"といいます。本堂から 坂道を300m程上り、岩をくぐって 鎖をたより梯子を登った岩山の頂 上に大師の行場跡といわれる"迫割 禅定"があります。