真言宗豊山派 薬師如来< 791-06 愛媛県松山市浄瑠璃町 089-963-0271 予讃線松山駅から12km |
縁起 和銅元年(708)行基菩薩が奈良
の東大寺大仏勧進に先だって、四
国を巡行された時、この地に立ち
寄って、この地が仏法布教の適地
であると感じられ、伽藍を建立し
て本尊の薬師如来と日光・月光両
菩薩、さらに十二神将を刻んで安 置しました。 その後弘仁3年(812)弘法大師
がこの地を訪れ、堂宇を修復して
薬師瑠璃光如来にちなみ、浄瑠璃 寺と号し第46番の霊場に定められ
ました。 室町時代に入って伊予荏原の城
主平岡道倚が土地を寄進して荒れ
ていた堂宇を再建しましたが、元 禄年間(1688‐1704)付近の山火事
の延焼で本尊、脇仏、須弥壇が難
をのがれたほかは一切を焼失しま した。その後寺の復興が住職に
よって計られましたがなかなか達
せられません。これを見て村の庄 屋の出身である堯音老師は発奮
し、全国を勧進して歩き、天明4年 (1784)本堂その他の堂宇が再建さ
れました。堯音は社会事業家でも
あり、立花橋の架橋その他さまざ
まな功績を地元にたてています。 |
風景 いよいよ松山市に入りました
が、この市内には浄瑠璃寺のほか
に八坂寺、西林寺、浄土寺、繁多 寺、石手寺、太山寺、円明寺の8力
寺があります。 浄瑠璃寺は石鎚山脈を越えた三
坂峠の下にあります。石段を上が
り境内に入るとすぐ右に鐘楼、左
に庫裏が建ち、正面に本堂、右側
に大師堂が並んで建っています。
境内には、「永き日や、衛門三郎 浄瑠璃寺」の正岡子規の句碑が
建っています。 |