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 真言宗醍醐派 
 阿弥陀如来 
 愛媛県松山市浄瑠璃町八坂 
 089-963-0271 
 松山駅からバス八坂寺前にて下車400m 

縁起

 お寺は役の行者・小角の開基で 大宝元年(701)小千伊予守正興が 文武天皇の勅願によって創建した と伝えられています。  お寺を建てるに当って8カ所の道 を切り開いて道路を造ったので、 八坂寺と名付けられました。  本尊の阿弥陀如来は比叡山の僧 侶、恵信僧都が刻まれたといわれ ます。  弘仁6年(815)弘法大師がこの 地に止まり、堂宇を整えて第47番 の霊場に定められました。  その後は修験道の根本道場とし て大いに栄え、紀州熊野権現およ び十二社権現をまつったので熊野 山と名づけられ、末寺も48力寺を 数え、寺領に荏原郷を有する程隆 盛をきわめました。しかし、天正 の兵火やたび重なる火災によって 規模は次第に縮小され、現在では 境内に本堂、大師堂、十二社権現 堂、鐘楼、本坊のみとなり、末寺 も番外札所の文珠院・徳成寺を残 すだけになってしまいました。  現在の本堂、大師堂は明治年間 (1869‐1912)に再建されたもので す。  本尊及び脇立の毘沙門天は同じ 鎌倉時代の作で、国の重要文化財 に指定されています。

風景

 小さな朱塗りの橋を渡り、境内 へ入ると右手に庫裏があり、石段 を上った正面に真新しい本堂が建 ち、その左手に並んで大師堂が 建っています。  堂内の片すみには石仏が行儀よ く並べられ、苔むした七重塔が 建っています。