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 真言宗豊山派 
 釈迦如来 
 790 愛媛県松山市鷹子町 
 089-975-1730 
 伊予鉄道久米駅から300m 

縁起

 天平年間(729-48)恵明上人に よって開基され、本尊の釈迦如来 は行基菩薩の作と伝えられます。  後に孝鎌天皇の勅願所となり、 寺運も大いに栄えて寺域は八丁四 方及び65坊の末寺を持つ大寺にな りした。その後、弘法大師が堂塔 を整えて第49番の霊場に定められ ました。  応永4年(1397)の兵火で焼失し てからは寺運も衰え、荒廃にまか せていましたが文明13年(1481)、 領主河野通宜公によって再建さ れ、現在に至っています。  醍醐天皇の皇子といわれる空也 上人は市の聖といって親しまれま すが諸国遍歴の途中この地に止ま られました。上人が去るに当って 里人の懇願に答えて作った自像は 国の重要文化財に指定されていま す。

風景

西林寺から松山市内へ向う国道 11号線を少し山手に入った閑静な ところに浄土寺はあります。山を 背にした山門は単層ながらどっし りとした構えで、門をくぐると右 手に鐘楼があり、石段を上った正 面に本堂が堂々と建っています。 この本堂は単層寄せ棟創りで、堂 内の厨子とともに国の重要文化財 に指定されています。本堂の右手 に大師堂、左手に阿弥陀堂、観音 堂が並んでいます。  境内には最近まで空也上人ゆか りの、軒まわり4mの松の老木"空也 松"が大きく枝を張っていました が、寄る年波には勝です、ついに 枯れて根元から切られ今は立て札 のみが由来を伝えています。